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発達障害の講演会

11月16日、発達障害等相談センターそらいろ主催の講演会があり参加した。テーマは『成人初期の発達障害―「差異」とは何か?違うということから考える』で主に大学に通う当事者に視点を当てた話だった。講師は宇部フロンティア大学の脇准教授で、前職の筑波大学の時から障害学生支援を専門として従事してこられたとのこと。脇先生の話を聞くのは初めてだったが、改めて発達障害を学ぶ良い機会となった。印象に残った言葉に「社会的カモフラージュ行動」がある。特にASD(自閉スペクトラム症)の人達は一般の人達のように振る舞う(カモフラージュする)過剰適応を余儀なくされ、自己肯定感や自己効力感が低下して心理的不適応が生じ、自己に対する否定的観念が『自分らしく』生きることを難しくしているとのことだった。人はそれぞれ個性があり、得手不得手もある。またその程度も様々。互いに思いやり共に生きる社会の構築が肝要だ。 有田 信二郎