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伝えたい!地域のアクション

うべっぽイラスト

共に生きる 社会の中で 誰一人取り残さない

川村様
  • 2023/02/01
  • 川村 文子
  • 宇部保護区保護司会

私は、地域で福祉や人権に関わる活動をしている時、民生委員の方から保護司に推薦され、現在の活動との関連を思い、引き受けることとしました。委嘱されて11年が経過します。保護司には、罪を犯した人や非行のある少年に対し改善更生を助け、再犯をさせないよう観察する役目があります。その人達の中の多くは成育環境に様々な問題を抱えていることもあり、寄り添い、適切な「居場所」や「就労」を確保し、社会復帰の一歩に繋げていく必要があります。

ここで、保護観察の後、社会復帰を果たした青年Aさんをご紹介させていただきます。仮釈放になったAさんの保護観察を私が担当することになりました。Aさんは再犯率の高い薬物事犯者です。保護観察所と連絡を取りながら、ハローワークに一緒に行き、紹介された協力雇用主の建設会社の面接を受け、本人の強い更生意欲などが認められて、採用が決まりました。

雇用主は就労に当たり、更生に資するよう配慮し、Aさんはそれに応えて働き、保護観察期間が終わった後も、難関の資格を取得するなど真摯に働き続け、今では会社の大きな戦力となり、期待される存在であると聞いております。

先日開催された宇部保護区保護司会創立70周年記念式典では、壇上に立ち、立ち直った経験を話すAさんに大きな拍手を送るとともに、関わった保護司として喜びを感じた瞬間でした。

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