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会長の部屋

随想録

2019年04月16日

海外生活での思い出(サウジアラビア編-その2)

食事について一言。この現場には、サウジ人以外にも色々な人種の人達がいた。私たち日本人、ヨーロッパ人、アフリカの人達、インド・パキスタンの人達、そして東南アジアの人達等々。ただ、居住区には現場建設員は住めなかったので、主に、アラブ、日本、ヨーロッパの人達であった。料理人はソマリアから来た人だと聞いた。その味付けだが、私にはちょっと苦手なもので、特に香辛料がキツイ感じであった。最初は食べることができていた料理も、日が経つにつれて匂いが鼻につきだし、毎朝の慣用句が料理人に対して「卵は味付け無しのスクランブルエッグをくれ」、次の日は「オムレツを」という恒例の注文をしていた。

この食堂、どれくらいの大きさかというと、テーブルが15卓くらいあり、料理人も5人程度だったと思う。私たち日本人用の専用冷蔵庫を準備しており、その中に色々な日本食材を入れていた。その中でも人気があったのが"すし太郎"で、ご飯にかけてよく食べたものだ。

食事に関してだが、インド人の労働者たちと昼食時に現場で一緒になることもあったが、彼らは直径12㎝くらいの丸い3段重ねの入れ物に3種類のカレーを入れ、ナン(パン)を右手のみで器用にちぎってはカレーにつけて口に放り込んでいた。このカレー、結構おいしかった。口に入れるものについてもう少し触れると、サウジアラビアは酒類が完全禁止であった。他の国では、外国人は許可証を持っておれば酒は買うことができたが、サウジでは全くダメ。幸い、私はもともと酒を飲まないので何の苦労もなかったが、他のメンバーには辛かったようである。自分の部屋で酒を作っている者もいた。どのように作るのかと聞くと、100%果汁のグレープジュースを買ってきて、その中に砂糖と日本から持ってきた菌を入れて寝かせておくのだと。酒飲みの人達には、苦労が多かったようだ。

酒に関してちょっと裏話。ある時、懇意の現地エンジニアが私に耳打ちしてきた。「夕方、近くの海岸に来ないか」と。建設現場は海岸沿いにあり、毎日のように仕事が終わった後に海辺に行っていたので「OK」と返事。行ってみると、彼がおもむろにウイスキーの瓶を出してきたのにはちょっとびっくり。「何で・・・?!」

・・・続く

有田 信二郎