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会長の部屋

随想録

2019年10月02日

沖縄(3)

9月13日(金)は、今回の沖縄訪問の目的である障害者雇用啓発セミナーでの基調講演日。

ホテルから一路南下し那覇市内を通過、空港近くの産業支援センターに昼頃に到着した。
セミナー開始前の打合せで、企業の方や支援機関の方、行政の方々と色々な話をする中で感じたことは、"温かさ"だ。たぶん、これが障害者雇用率全国一位の所以だろうと思った次第。

基調講演やパネルディスカッションが終わり、那覇市内にあるホテルへと向かった。場所は、有名な国際通りに近かったので、夕食を取ろうと通りに繰り出した。そこも国際色豊か、特に若者が多く、多様な言語が飛び交っていた。通りにはたくさんの店が軒を連ねており、繁華街という言葉が似合うところだった。

セミナーに参加した企業の一人が「好物はタコライス」と言っていたのを思い出し、看板を掲げていたある飲食店で注文してみた。楽しみに待っているとタコライスの皿が運ばれてきて、私の目の前に。いざ食べようと、スプーンでタコを探すが、全く見当たらない。「何で?」と探し続けていると、家内から「蛸じゃないよ、タコスのみじん切りが入っているんだよ」と。タコライスを勝手に蛸ライスと勘違いした私が浅はかだった。

翌日は、那覇近郊にある主要なスポットを巡ってみた。まずは首里城。本殿のイメージしかもっていなかったが、実際に見てみると、周りに巡らされた城壁が城であることを示していた。名所、数か所を見学した後、南下。平和祈念公園とひめゆりの塔を見学。公園にある平和祈念堂内に入ると、巨大な仏像と思われるものが目に入ってきた。イメージは仏像なのだが、額の真ん中にコブ(白毫)がない。その融和な顔を見上げるとさらに上には星空のような光が輝いており、心に何かが入ってきたような感覚だった。堂を出て左に行くとTVでよく見る平和の礎があり、その先は海。左前方には断崖を見ることができた。ひめゆりの塔では、生々しい展示物や語り部の人達のVTRを聞くことができ、74年前に起きた沖縄戦とその惨さを肌で感じることができた。

まだまだ、たくさんの思い出があるが、この辺りで筆をおく。

(追記)そうそう、沖縄をレンタカーであっちこっち走ったが、トンネルが全くなかった。

有田 信二郎