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会長の部屋

活動日記

随想録

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2018年02月05日

総理大臣表彰受賞を祝う会

先日、総理大臣表彰受賞を祝う会を開催していただきました。100人を超す関係者にご出席いただき、大変ありがたくもあり、身の引き締まる祝賀会でした。

最重度の障がい(重度知的と強度の自閉症)がある息子と共に歩み、色々な方々のお世話になってきたことを改めて実感しました。その中の一人、とても印象の強い方について書いてみます。息子が生まれ、その成長に「何か違う?」と感じながら、過ごしていました。
1歳半健診で告げられたのが『自閉的傾向』というものでした。40年くらい前であり、その頃の私たちにとって全く意味不明という感じでした。有名な先生が広島に来られるという情報を得ると、そこまで会いに行ったり、東京のある有名大学で自閉症に効く薬が開発されたというニュースが耳に入ると、息子と長女を連れて東京まで訪ねて行ったりもしました。そんな頃に親身になって支援し、寄り添っていただいたのがTさんという保健師さんでした。その頃の私は仕事で海外に出かけていることが多かったため、Tさんからは「有田さんのご主人」と呼ばれる存在でした(姿があまりない)。時が経ち、宇部市障害者ケア協議会(通称 ケア協)が立ち上がる頃、私は当事者の立場としての意見交換で呼ばれ、その帰り際にある人から呼び止められ「ひょっとして周ちゃんのお父さんでは?」と。それがTさんでした。ずっと前のことなのに、そのように息子のことを気に掛けていただいていたこと、とてもうれしい事でした。

その後、私もケア協の一員となり、メンバーの方々と共に地域活動を続けてきています。祝賀会にはTさんもご出席いただき、久し振りに会う家内と色々な話に花が咲いたようでした。終宴の時には、Tさんと家内が「今度一緒に飲みに行くことにしたから!」と私に告げてきました。酒が全くダメな私は、運転手を引き受けることになるでしょう。

祝賀会には、社協からも副会長、局長をはじめ多くの職員たちが出席してくれました。会長に就任して半年が過ぎましたが、これからも職員たちと力を合わせ、そして前向きな姿勢で地域福祉の向上に頑張って行くつもりです。

2018年2月5日 有田信二郎