2023年12月05日
先日、香川県方面に小旅行に出かけた。新たに知ったことだが、丸亀城の城壁高は全国一だそうだ。確かに城のある丘（？）を石垣が囲んでおり、通常の天守閣を支える石垣とはちょっと様相が違っていた。善通寺にも立ち寄った。ここは弘法大師の名前で良く知られている空海が生誕した地であり、そこに建つのが善通寺だそうだ。今年が生誕1250年ということで、大きな幟があちらこちらではためいていた。広い敷地内の一角に空海が生まれた邸宅跡に建つ御影堂があった。中に入ってみると地下通路を巡る"戒壇めぐり"というのがあり、入ってみた。受付の人から「真っ暗なので壁に沿いながら進んでください」といわれた。確かに、入ると直ぐに真っ暗闇の状態で視覚は使えず、左手を壁に当てて曲がりくねった通路を進むしかなかった。これほどの闇はなかなか出くわさない、そんな暗黒の通路だった。この地下通路（戒壇）は、弘法大師の体内を巡っているという意味合いだそうで、確かにそのような感覚を覚えた。敷地内には大きな楠が鎮座していた。創建当時からの大楠とのことで、幹の太さは圧巻だった。善通寺、仏教と歴史を感じさせてくれる素晴らしい仏閣だ。
有田 信二郎
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