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会長の部屋

活動日記

随想録

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2019年06月03日

AIと人間

何回か思いを綴ってきたことだが、AIと人間について先日ストンと落ちたことがあるので書いてみたい。AIの進化がどんどん進む中、果たして人間に何が残るのだろうか? 2030年代には労働人口の半分くらいがAIやロボットに取って代わられるであろう近未来、人間の強みって一体何だろうか? 等々、色々な不安が頭を過っている。

その中で、人間の強み?として「多様な価値観や非合理性」「直感力」を指摘している記事があり、「確かに!!」と思った次第。

多様な価値観や非合理性
 人間は多種多様であるがゆえに価値観も千差万別。人種や国籍も違えば、同じ日本人であってもその価値観は十人十色。また、ある判断をする場合でも(例えば恋愛)、その判断は非合理的なことも多々ある。一方で、AIだったらどうだろう。価値基準のフラット化と共に合理的な判断がなされ、確かに正解なのかもしれないが、味気ない世界になってしまうのだろう。効率性はアップするだろうが・・・

直感力
 これは動物に備わっている本能=生きた知性なのだろう。そして、それは理屈ではなく正に直感=曖昧性。自分自身を振り返ってみても、日々これを使っているなと思う。

これらの人間力(?)は、きっとAIには理解できず、「人間って、不可解でおかしな生物だ」と冷静に首を傾げていることだろう。いや、AIには首がないので、電気信号が回路内をグルグル回り続けていることだろう。

他にも、人間の強みとして「創造力(クリエイティブ能力)」や「コミュニケーション力」も挙げられているが、上記2つが今の私にはストンと落ちたことだ。

有田 信二郎